鈴木修斗研究室 | SUZUKI Lab
東海大学教養学部人間環境学科 人文地理学研究室
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学部生は,東海大学教養学部人間環境学科に入学し,3年生からゼミに所属することで指導を受けることができます。
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大学院生は,東海大学大学院 人間環境学研究科 人間環境学専攻(修士課程)での指導を受けることができます(2024年9月より大学院担当)。入学希望者は必ず事前に研究室訪問を行い,研究計画書に基づく相談を行ってください。ただし留学生については大学で地理学を専攻していない者は受け入れません。
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私が主指導教員として受け入れ可能な研究領域は,人文地理学全般(農村地理学,都市地理学,社会地理学,文化地理学,経済地理学,歴史地理学,観光地理学,人口地理学など)および地誌学(日本地誌,アジア・ヨーロッパ地誌,南北アメリカ地誌,オセアニア地誌など)です。
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主に定性的なアプローチ(フィールドワーク,景観観察,土地利用調査,聞き取り・インタビュー調査,参与観察など)による研究を希望する学生を募集します。地図作製やGIS(Geographic Information System)に関心のある学生も歓迎します。
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より具体的には,以下の1)〜3)のテーマを扱っています。
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2024年現在,ゼミに所属する3年生が関心をもつ研究キーワードも参考にしてください。
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地方,農村,棚田,文化,民俗,祭り,移住,二地域居住,空き家,都市,都心機能,土地利用,若者,ファッション,ジェンダー,観光,ツーリズム,スポーツ,災害
01
人文地理学を基盤とした農山漁村・都市の地域研究
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都市や農村といった人々の居住環境の違いに着目し,地域論的な視点から人間ー環境システムの動態を総合的に明らかにしようとしています。私は特に農村をフィールドとした研究に関心があり,その地域の中核となる要素に着目したさまざまな研究を行ってきました。
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地域を記述するための新たな理論や方法にも関心をもっています。理論面では,イギリス地理学で展開してきた「新たな新しい地誌学 new new regional geography」や,欧米圏の都市研究における「惑星的都市化 planetary urbanization」などに関心があります。方法面では,新たな地理的社会調査法の開発や「地域らしさを描く地図」の作製に関心をもって研究しています。
【主な研究】
2024年3月,4月,8月 東京都江東区豊洲地区調査(都市)
豊洲地区におけるグリーンジェントリフィケーションに関する研究(個人調査) →論文執筆中



タワーマンションの建設が進む豊洲地区
住民の生活に必要な商業施設
緑視率の高い街路が広がる
2022年11月,2023年2月,3月 長野県高山村調査(農村)
新興ワイン産地の形成プロセスに関する調査(共同調査) →『地理空間』に論文が掲載されました!



高山村のワイナリー
地域資源化するワイン
ワイン用ブドウ畑の景観
2022年5月,7月,8月 長野県塩尻市調査(農村)
ワインをめぐる行政の地域振興策に関する調査(共同調査)→ 『E-Journal GEO』に論文が掲載されました!



塩尻ワイナリーフェスタの配布物品
木曽漆器の技術を応用したワイングラス
塩尻ワインの販売店
2019年10月,2020年10月 長野県東御市調査(農村)
小規模ワイン産業の存立構造に関する調査(共同調査)→ 『地域研究年報』に論文が掲載されました!



ヴィンヤード経営者への聞き取り
ワイン用ブドウ畑の景観
東御市で急増する小規模ワイナリー
2017年10月,2018年5月 長野県伊那市調査(農村)
農山村における移住の進展要因に関する調査(共同調査)→ 『地域研究年報』に論文が掲載されました!



研究対象地域の伊那市の景観
馬耕をしながらのインタビュー調査
巡検中の飲み会のひとコマ
2017年5月 茨城県霞ヶ浦地域調査(漁村)
霞ヶ浦の漁業・レジャーに関する調査(共同調査)→ 『地域研究年報』に論文が掲載されました!



霞ヶ浦東岸に分布するコイの養殖池
ヨットやプレジャーボートの利用も盛ん
巡検中の朝食のひとコマ
02
生活文化論への地理学的アプローチ
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地域に暮らす人々の生活文化や民俗に関する研究を進めています。土地や資源の利用といった自然環境的な要素に加えて,生業や景観など社会環境的な要素にも着目しています。また,人々の経歴やライフヒストリーを通じて地域史(誌)を描き出すことにも取り組んできました。
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近年は,人々のライフスタイルや価値観が多様化する中で生み出されてきた新たな生活文化の受容過程に関心をもっています。特に「食」の分野における研究を行ってきました。研究では過去の生活文化との連続性の検討や,新たな生活文化の普及が地域に与えた影響を考察します。
【主な研究】
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鈴木修斗ほか 2022.牛久沼湖畔集落における複合的生業形態の変容と環境利用の動態―茨城県牛久市新地地区を事例として―.地域研究年報 44: 95-122.[リンク]
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鈴木修斗ほか 2020.鹿島開発以降の茨城県鹿嶋市における戸建住宅地区の形成とその変容.地域研究年報 42: 31-57.[リンク]
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豊田紘子ほか 2018.明治期日本における温州蜜柑の普及と在来小蜜柑からの嗜好変化.歴史地理学野外研究 18: 21-84.(第5著者)[リンク]
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伊藤大生ほか 2018.近代以降神奈川県津久井郡牧野村における自給用作物生産とその変容.歴史地理学野外研究 18: 1-20.(第5著者)[リンク]
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鈴木修斗 2018.近代期の福島県における海外移民送出の展開と帰国後の動向−安達郡石井村のフィリピン移民を事例として− .歴史地理学 60(2): 1-22.[リンク]
2024年4月〜 東海大学駅前調査(都市史)
大都市圏郊外の駅周辺における学生街の形成・変容に関する研究(共同調査) → 論文執筆中



小田急線東海大学前駅
2024年現在の土地利用を調査
土地利用調査の結果を地図化
2020年10月,2021年4月,5月 茨城県牛久市調査(農村史)
複合的生業形態の変容にともなう環境利用の動態に関する調査(共同調査) →『地域研究年報』に論文が掲載されました!



研究対象地域の茨城県牛久市新地地区
1960年頃の新地地区における「ウキタ」
(住民提供資料,佐藤有氏撮影)
住民の生業形態の変遷を図表化
2018年10月,2019年5月 茨城県鹿嶋市調査(都市史)
臨海工業地帯の形成・発展に伴う住宅地の変容に関する研究(共同調査) →『地域研究年報』に論文が掲載されました!



工業地帯の開発初期に造成された住宅
新興住宅地の開発が虫食い状に進む
空中写真による宅地開発年代の判読
2016年〜2017年 福島県二本松市調査(農村史)
近代日本における海外移民の送出地域に関する研究(個人調査) →『歴史地理学』に論文が掲載されました!



研究対象地域の福島県二本松市石井地区
自転車で調査を進めました
寄進者一覧も重要な研究史料になる
ライフスタイルの視点に基づく観光・移住研究
03
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世界の先進諸国で拡大を続けるライフスタイルを追求する人々のモビリティ(観光,移住,二地域居住など)に着目し,その歴史的・地理的多様性を明らかにすることを通じて,関係論的な視点からの「地域」の理解を深めようとしています。これらの研究は,従来の研究の弱点を補強した「ライフスタイル・モビリティの地理学/地誌学」として展開させることを目指しています。
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より具体的には,生活の質の向上を求めた人々の「ライフスタイル移住 Lifestyle Migration」の枠組みを用いた研究を進めています。中でも,伝統的にLMの目的地とされてきた「リゾートresort」を対象として,そこにおける新たなLMの動向と地域の変容を検討しています。
【主な研究】
2024年10月12日〜10月13日 軽井沢調査
新興別荘地区の形成と再発展に関する研究(個人調査)



追分1000m林道付近で進む分譲地の開発
近年開発の著しい御影用水付近の景観
2024年4月に景観育成住民協定区域に制定された追分啓明別荘地
2024年8月25日〜8月31日 タイ・チェンマイ調査
ロングステイ目的地の変容/デジタルノマドの受容基盤に関する調査(個人調査)






チェンマイのコワーキングスペース
利用者の多くは欧米系のデジタルノマド
商業施設の廃墟化が進むニマンヘミン地区
他方でホテル/コンドの新規開業が進む
タイで急増する大麻店
QField for QGISを使った土地利用調査
2024年7月31日〜8月4日 石垣島調査
観光・移住需要の増大に伴う都市の変容に関する調査(個人調査)



郊外で進むコンドミニアムの建設
大手不動産が建設中のコンドミニアム広告
新規参入する不動産業者
2023年11月29日〜12月1日 石垣島巡検
離島における観光・移住・生活に関する調査(共同調査:テレワーク班担当)



コワーキングスペースでの調査
コワーキングスペースの説明
あいにくの天気の川平湾
2023年9月23日〜9月24日 栃木県那須塩原市(黒磯地区)調査
移住者コミュニティによる商店街の活性化に関する調査(個人調査)



商店街に新規開業した衣料品店
通称「SHOZO STREET」と
よばれる黒磯市街地の商店街
商店街の土地利用調査
2023年9月7日〜9月12日 石垣島調査
観光・移住需要の増大に伴う都市の変容に関する調査(個人調査)



石垣市街地(四箇)の景観
730交差点に開業した商業施設
ワーケーションスペースを備えたホテル
2022年8月30日〜9月2日 小豆島巡検
離島における観光・移住・生活に関する調査(共同調査:移住班担当)→『人文地理学研究』に論文が掲載されました!



醤の郷
二十四の瞳映画村
エンジェルロード
2019年3月〜2020年3月,2020年9月,2023年 鎌倉調査
大都市近郊型観光地におけるライフスタイル移住の進展要因に関する研究(個人調査)→論文執筆中



観光地化する小町通り
材木座海岸
旧鎌倉で増加する商業施設/集合住宅
2018年3月〜9月 軽井沢調査
日本におけるアメニティ移住の現代的特性に関する研究(個人調査)→『地理学評論』に論文が掲載されました!



別荘地内に現れる「売土地」の案内
軽井沢町への現役世代の移住の進展に
ともなう新興別荘地区の開発が進む
「軽井沢」らしくない物件の増加
2018年4月〜7月 千葉県南房総地域調査
二地域居住者のライフスタイルに関する研究(個人調査)→『東海大学紀要 教養学部』に論文が掲載されました!



二地域居住者の拠点の一つである
南房総の農村地域
南房総市の海岸
不動産会社の看板